巻き爪×子供: 「子供の巻き爪対策と早期発見の重要性」

 

1. 子供の巻き爪の原因

 

1.1 子供の足の特性と巻き爪

 

近年子供に扁平足が増えているという意見があります。
扁平足とは土踏まずが無くなってしまっている足の事です。
屋外で運動する機会が減り、足の成長が不十分な事がその要因の一つだと考えられています。
実は、この扁平足が子供に巻き爪を呼ぶのです。

 

一般的に子供は巻き爪と深い関係にあるハイヒールを履きません。ですが、成長途中で土踏まずが発達していない場合、普通の運動靴を履いているにもかかわらず、巻き爪を発症することがあるのです。

 

では、衝撃吸収性に優れた足を守る能力の高い靴を履けばよいのでしょうか。
実は足の成長の観点からは、逆効果だとする意見があります。

 

土踏まずが発達するのは衝撃を和らげる必要があるためです。
土踏まずも筋肉で構成されていますので、鍛えなければ発達しないのです。子供だから勝手に成長すると言う訳ではありません。
運動する機会が減っているため発達しないので、その貴重な運動の際でも高い衝撃吸収性で足を保護していては、鍛えられる機会が無くなってしまいます。

 

過保護ではひ弱になる。という訳です。

 

 

1.2 子供の巻き爪の特徴

 

大人の方が巻き爪に気づく機会としては、痛みが一番でしょう。自覚症状が発症に気づくきっかけになる訳です。
一方子供の場合、痛みが無いケースが結構あるようです。中には出血して初めて気づく事例もあるようです。

 

 

2. 子供への巻き爪対策とその重要性

 

2.1 早期発見と正しいケア方法

 

早期発見と正しいケアは、健康な足の成長を促し、潜在的な問題を未然に防ぎます。
痛みが無いまたは少ないからと巻き爪を放置すると、化膿や感染症のリスクも高まります。
また、巻き爪がある状態では歩き方や姿勢などに変な癖がついてしまい、成長に悪影響となる事があります。早期発見・早期治療が望まれます。

 

大人の巻き爪予防では効果的とされる正しい爪の切り方ですが、薄く柔らかい子供の爪では必ずしも効果的では無いという報告もあります。
ただ、逆に「正しくない」爪の切り方は子供であっても悪い影響があるので、効果は薄くても正しい爪の切り方を実践すべきでしょう。

 

 

2.2 子供の日常生活と巻き爪対策

 

子供の巻き爪対策は、日常生活の中での意識と取り組みが重要であると言えます。
悪い姿勢は体の随所に負担をかけ、成長に悪影響がありますが、巻き爪対策の観点からも良くないと言えます。
大人の巻き爪の原因の一つが、足の先端への圧力により爪にかかる圧力も影響を受ける事ですが、悪い姿勢も同じ結果を招く事があります。
姿勢の影響は大人と違い大きく、要注意点の一つです。

 

一方、靴の種類を選ぶ際には大きな問題は少ないでしょう。ハイヒールや固く細い靴を日常的に履く事は余りないからです。
その代わり、成長に合わせて適切なサイズの靴に履き替える事は重要です。特にサイズが小さくなってしまうと巻き爪に繋がりかねません。
また、適切な靴の履き方も重要です。大人であれば日常的に行えている事でも、子供の場合はそうではない事があります。靴の履き方もその一つです。

 

 

3. 子供の巻き爪治療の特性

 

3.1 治療の効果

 

子供の爪は柔らかいため、治療効果は早く短期間に出ます。
その代わり、治療効果の持続は難しく、適切な再発防止策を取らないと、簡単に再発してしまいます。

 

もし、巻き爪のために屋外での運動を避けているようでしたら、治療後は積極的に屋外で遊ばせて、運動の楽しさを体験させてあげると良いでしょう。
前述のとおり運動不足は扁平足に繋がり、扁平足は巻き爪の原因となります。
治療の効果を維持するという観点からは、屋外での運動が推奨されます。

 

 

3.2 子供に向いている治療法

 

巻き爪の治療では、従来より爪に穴をあけたりワイヤーや金具を使用する「痛い」治療も行われていますが、子供に向いているとは言い難いかと思います。
現在広まりつつあるプレートを爪の甲に貼る治療は痛みを伴わず、子供にも向いていると考えられています。
フットケアサロンでも利用している所が多く、病院でも採用している医院が増えつつあります。
ただし、子供は爪のサイズが小さいため、きちんと対応するには高い技術力が求められます。子供の治療に対応しているかどうか予め確認しておくと良いでしょう。

 

4. まとめ

 

子供の巻き爪には大人とは違う原因があり、靴についても重視するポイントが異なっています。
この情報が、子供の巻き爪対策に取り組む親御さんや保護者の方々にとって、役立つガイドラインとなることを願っています。